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鉄道の信号機は誰がいつ替えているの?[それぞれの役割も含めて解説します]

裏側から見た鉄道業界を暴露

テッちゃん
テッちゃん

こんにちは、テッちゃんです。

鉄道の施工管理業界に11年勤務した経験を踏まえて「鉄道の施工管理業務」について解説します。

この記事におすすめな人は、、、

・鉄道信号機が好きな人

・電車から見る信号機が好きな人

・運転士や信号機メーカーの方

です。

それでは早速、解説していきます。

鉄道のプロが存在している

はい。結論から言うと現場監督(検査員)工事指揮者作業員及び作業責任者が全員で協力して充分に取り替れる時間があるときに替えています。

次にそれぞれの役割について解説します。

現場監督(検査員)

ここでいう現場監督というのは取替が終わった後に、その信号機がちゃんと動作するか確認するために検査をする人ですね。

・電圧・電流が基準値内であるか

・喚呼位置標からの見通しはあるか

・現示は正常に動作するか

・建築限界は支障していないか

などの検査項目があります。

ちなみに施工管理会社(ここでいう工事指揮者)がこの検査の責任者を兼務するには信号機能確認者という資格が必要になります。

経験年数が10年必要な資格になります。

最後の砦の貴重な方達ですね。

工事指揮者

その工事の総括責任者になります。

信号機を取り替えるまでの工程を試験時間も含めて詳細に考えています

また、現場で作業責任者に指示し現場指揮を行なっています。

・工事指揮者はその工事を指示を出して円滑に進めなければいけないので、指揮者自信が作業を行うことは禁止されています。

・工事指揮者から作業責任者への指示出しは可能ですが、工事指揮者から作業員へ直接指示を出すのはコンプライアンス違反になります。

一般的には鉄道の施工管理会社の者が担当することが多いです。

作業員及び作業責任者

実際に作業を行い、信号機を取り替える人

作業責任者から作業員に作業を指示して取替を行います。

・作業責任者はその作業に自身も従事することができます。

昼にするか夜にするか

昼に取替をするか、または夜の列車がいない時間を狙って取替をするか、というのは関係する人たちで協議して決められます。

筆者の経験上では夜に行うことが多いですね。

なので、通勤電車の中や駅のホームで「信号機がいつの間にか新しくなっている」と思う方もいるかもしれませんね。

・夜に行う場合は列車が絶対に走行する事がないように関係する手続きを取ってから作業を行います

・軌道短絡することにより関係する踏切が鳴ってしまう場合は、踏切使用停止も行わなければなりません

ちなみに、工事の着手前にはそれぞれの意識を統一させて安全に竣工できるように着工準備会というものが開催されます。

経験が浅い方も積極的に参加して知識をつけるべきでしょう。

踏切使用停止の種類

踏切使用停止を行う場合は「踏切使用停止責任者」という資格が必要になります。

踏切使用停止乙、踏切使用停止甲という種類があります。

踏切使用停止乙

・基本的には無遮断の可能性が無い作業で使われることが多いです

・踏切監視員及び補助員を踏切の両側に配置します

踏切使用停止甲

・踏切が無遮断になる可能性がある作業で行います

・踏切監視員及び補助員を踏切の両側へ配置し、列車の接近時に現場へ接近通告をする通告員も上下先方に配置します

・関係するリレーを強制励磁(踏切の機能が全て失われる)させて行う作業が多いです

まとめ

  1. 鉄道のプロが存在している
    1. 現場監督(検査員)
    2. 工事指揮者
    3. 作業員及び作業責任者
  2. 昼にするか夜にするか
    1. 踏切使用停止の種類

いかがでしたか?

通勤時などに見てみるのも楽しいかもしれませんね。

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