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苦境のJR東日本!インドネシアでの攻防

裏側から見た鉄道業界を暴露

JR東日本が海外への中古車両販売に力を入れているのをご存知でしょうか。

特にインドネシアでは800両前後の中古車両が運航されています。

2014年にはインドネシア国鉄との間に協力覚書を交わすほどJR東日本との関係は強固です。

しかし、先日気になるニュースを目にしました。

インドネシアが「国産鉄道」の生産に本格的に着手したとの内容です。

さらにそこにはスイスのシュタドラー社がかかわっているというから驚きです。

インドネシアは日本からスイスに乗り換えてしまったのでしょうか?今後、JR東日本はどのように対応していくのか、力量が試される時が来ました。

JR東日本とインドネシア国鉄の関係とは?

JR東日本とインドネシア国鉄の関係は非常に強固なものでした。

先にも触れたように2014年には協力覚書が交わされ、2021年12月にはさらに更新、「教育と研修」「車両と部品の供給」「公共交通志向型都市開発」が柱として挙げられています。

「公共交通志向型都市開発」と文字にすると難しく感じますが、要約すると自動車に依存しない交通網を作るために鉄道の整備を進めよう!という内容です。

ただ、日本でよく見るような駅を中心に駅前を発展させるようなものではなく、駅に隣接している場所に商業施設を作ったり、駅地下を発展させたりと、いわゆるエキナカ開発に近いものがあります。

日本は駅の中で買い物が完結できるほど発展していますから、まさに得意分野といえますね。

都市開発のインフラまで支援するというのは、インドネシアがどれだけJR東日本に期待しているのかを感じられます。

また、純正パーツの供給や車両の販売などは十分な収益になっており経営の柱として数えられる重要な位置づけになっています。

インドネシアとしても日本の技術で作られた車両を安く買い付け、純正パーツを使用することでさらに車両を長く使うことができればお得ですよね。

そんな中でのインドネシア国産車両開発!

お互いにwin-winの関係だった二社ですが、スイスのシュタドラー社とインドネシアの間でインドネシア国産車両の開発の発表が先日ありました。

これは期しくも、コロナウィルスにより来印出来なかった状況でようやく訪問が許可され、JR東日本の専門員の方が現地に向かう数日前のことでした。

「まさかこのタイミングで…」と思わざるを得ませんね。

どうする日本!今後の対応策はあるのか?

実は今回のシュタドラー社との契約、どうやらスイス政府が一枚噛んでいる可能性があるそうです。

そうなると鉄道インフラ輸出政策を掲げている日本政府も何かしらの対応が必要になります。

しかし、JR東日本側は日本政府の支援は期待できないと考えているようです。

インドネシア国鉄がどれだけ日本に期待していたとしても、政治家が絡んでしまうとなかなか動けなくなってしまうのはどこも変わりませんね。

JR東日本はあと10年もすれば日本産の車両は姿を消すだろうと予想しています。そうなると再度イントネシアでの事業展開は困難を極めることになるでしょう。

まとめ

先で述べたようにJR東日本はインドネシアの公共インフラの一角に携わるほど深くインドネシアと関わりがあります。

しかし、その始まり中古車販売であったことを忘れてはいけません。

中古車両更新をステップに、機器更新、新車輸出を見据えていたことは想像に難くない部分です。

生活のトータルコーディネーターとしてのJR東日本の力が試される時が来たのかもしれません。

ぜひ、一日本人として頑張ってもらいたいですね。

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