
こんにちは、テッちゃんです。
鉄道の施工管理業界に11年勤務した経験を踏まえて解説します。
この記事におすすめな人は、、、
・鉄道信号機の取替時期について知りたい人
・意外と知らない裏の話を聞きたい人
・現場あるある聞きたい人
このような方です。
まずは目標を定める
鉄道会社には所轄の全信号機機器の詳細なデータが保管されているサイトみたいなものがあります。
その中から、耐用年数が近くなっているものを探して取替の目安にします。
つまり、古い信号機から取り替えていくということですね。
他にも、故障や障害が起きる前に事前に取り替えるという意味で、「事前措置工事」と言われる工事もあります。
設計調査時に取替の判断をする時もある
工事の発注前には設計調査という現場確認のようなことを設計者と元請会社と行います。
この時によく、設備に異常があるものを発見します。
筆者の体験では、設計調査時に信号機が建てられている柱に老朽化によってヒビが入っているものがありました。
柱を取り替えるということは信号機も一度取り外してしまわなければいけません。
どうせならということでその時は信号機も新しいものに取り替えました。
古い柱によくあるのですが、柱の中にケーブルを通している場合があります。その場合は柱を取り替えた後々に非常に面倒くさくなるので、元請や設計者と相談し柱の外にケーブルを這わすようにしています。
今では、信号機の信号灯をLED化にすることが推奨されてきています。
これは、運転士が見る現示の見通しをよくするためですね。
そのため、全駅の信号機の信号灯をLED化するための工事を何回かに分けて発注されることがありました。
余談ですが、ケーブルやトラフも取り替える場合が多かったので大変でしたね。笑
工事の時期にも気を付ける
作業進捗状況次第によっては真夏や真冬の時期があります。
真夏での施工で注意すること
真夏で気をつけることは、草木がめちゃくちゃ伸びていることです。
つまり、伐採からスタートしないといけないということですね。
ケーブルやトラフ取替が含まれている場合は、そのなが〜いルートを伐採しないといけないのですごく大変でした。笑
・このような場合で設計に伐採の見積りがなかったら、設計者や元請と相談して追加で入れてもらうようにしてください
他にも、真夏での施工で1番気をつけることは「熱中症」です。
毎年、熱中症で倒れる人がいました。
そのため、12時から15時までの暑い時間帯では外の作業を行わないという対策を取っている会社もありました。
その対策によって熱中症になる人が激減したのを覚えています。
まあ、それでも1人か2人かは毎年出てくるのですが、、、。
真冬での施工に注意すること
真冬で気をつけることは、やはり「雪」です。
筆者は北陸地方に住んでいたことがあります。
真冬になると雪が線路が見えなくなるほど積もっていました。
はい、、、。雪かきからスタートです。笑
そうならないためにも、雪が降らない時期に下の作業(ここでいうと、ケーブル新設やトラフ取替)を終わらせておかなければいけません。
本番の日の信号機取替作業に間に合わなくなってしまったら元も子もないですからね。
余談ですが、毎年、車が覆われるほどの雪が降ってきて会社に行くのも一苦労でしたね。
北陸のような寒冷地方では雪によって信号灯が見えづらくなってしまうことがあります。そのため防雪フードを信号機につけているところがほとんどです。
この防雪フードも最初から取り付けて納品されるものと、全く別売りで提供しているメーカーがあるので材料を注文するときはどちらも同じメーカーにしたほうがいいですよ。
あるある言いたい
現場あるある言わせてください。
ヘビ退治のプロが1人は必ずいる
時々トラフの中からヘビが出てくるときがあります。
そのときは嬉々として名乗りをあげてくるおっさんがいます。
ヘビ退治のプロですね。
そのおっさんはヘビの頭を口が開かないように掴んで、ブンブン振り回して地面に叩きつけていました。
最後はどこかに放り投げて笑っていました。
そのときだけはヘビに同情したのを覚えています。
すみません、余談でした。笑
まとめ
いかがでしたか?
他にも「11年働いて分かった鉄道施工管理職員が言いたいあるある」の記事も面白いので参照してください。
閲覧ありがとうございました。
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