みなさんは鉄道旅行をすると聞いた場合、どういうことを思い浮かべるでしょうか?
車両とか、車窓とか、駅舎とか、普通はこういったことが多いのではないかと思います。
しかし、ついつい見落としてしまいがちなこととして、「鉄道路線そのもの」があるのではないでしょうか。
もちろん、路線名、走行地域自体は把握していても、その路線そのものはよく知らないという方は、それなりにいらっしゃることでしょう。
そこで、今回は、鉄道旅行で風情を味わいたいという方におすすめのローカル私鉄を3つ、ご紹介したいと思います。
銚子電気
まずおすすめしたいのは、千葉県を走っている銚子電鉄。
なんと、千葉県銚子市という1つの自治体だけを走っているという、とてもスモールな路線なのでした。
JR総武本線銚子駅から外川駅までを結んでいます。
銚子市といえば、醤油の町として有名であり、銚子電鉄では、これにちなんだ「ぬれ煎餅」という商品が、乗客のあいだで大人気。
風情ある鉄道旅行には打ってつけといえるでしょう。
また、銚子電鉄といえば、同じ路線とは思えないくらいの駅舎の外観の違いも何かと話題。
終点の戸川駅は、NHK連続テレビ小説『澪つくし』にも登場したレトロな駅ですが、となりの犬吠駅は、観光スポットである犬吠埼にちなみ、海外のような瀟洒なスタイルになっていたのでした。
こうした豊かな旅情を誘う環境、そしておもしろいコントラストも含めて、銚子電鉄を堪能してみてはいかがでしょうか。
紀州鉄道
続いておすすめしたいのは、和歌山県を走っている紀州鉄道。
これまた、銚子電鉄とおなじく、和歌山県御坊市内のみを運行しているという短い路線でした。
JR紀勢本線御坊駅から西御坊駅までを結んでいます。
その全長はたったの3キロ足らず。
駅は5つしかありません。
特色としては、学門駅という駅の存在が挙げられます。
「学問」と読みがいっしょであるため、進学などのゲン担ぎのため、御守代わりに、入場券、キーホルダーなどが好まれて購入されていたのでした。
旧国鉄広尾線の愛国駅、幸福駅のように、ネーミングが独特な駅は多々ありましたが、全国的に見てもまれなことであるといえるでしょう。
そんな紀州鉄道は、和歌山県内におけるたった一つしかない、完全に非電化の私鉄でもあります。
これはローカル線好きの方にとっては、垂涎ものといえるのではないでしょうか。
くま川鉄道湯前線
最後におすすめしたいのは、熊本県を走っているくま川鉄道湯前線。
旧国鉄湯前線を第三セクター化した路線でした。
こちらは、銚子電鉄や紀州鉄道よりも長く、熊本県人吉市の人吉温泉駅から熊本県湯前町の湯前駅まで、複数の自治体を結んでいます。
全線が盆地に存在するため、景観ものどかで郷愁をそそります。
しかし、そんなくま川鉄道湯前線は、2020年、令和2年7月豪雨によって、全線で不通になってしまいます。
そして、2021年に、肥後西村駅から湯前駅まで運転再開となったのでした。
全線運転再開は2025年以降だといいますが、早く復活できればいいですね。
まとめ
ということで、今回は、鉄道旅行で風情を味わいたいという方におすすめのローカル私鉄を取り上げてみました。
銚子電気、紀州鉄道、くま川鉄道湯前線は、それぞれ、いかがだったでしょうか?
関東、関西、九州と、エリア別にピックアップしてみましたので、比較的、身近な鉄道が1つはあったのではないかと思います。
いずれの鉄道にしましても、それぞれ、風土も特色もまったく異なっておりますので、大変、魅力的な感じになっていました。
それでは、みなさんも、たまにはこうしたローカル私鉄に乗って、疲れを癒してみてくださいね。
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