鉄道の信号機の色ってどのタイミングで変わるの?
いい質問だね!
今から解説するよ
皆さんも1度は思ったことがある(はず・・・)
鉄道の信号機っていつ色が変わるんだろうか?
はい、結論から言うと「電車の車軸が、軌道回路と軌道回路を分けている絶縁を車軸が踏む又は通る時」です
詳しく説明すると3つのポイントがあります
軌道回路から構成されている
軌道回路ってなんなの?
簡単に言うと、線路上のどこに列車がいるのかが分かる電気回路のことだよ
基本的には、変電所から電気を送ってインピーダンスボンドと言う機器で電圧が高い電車電流は流さずに、電圧が低い信号電流のみを流しています。
ちなみに、電圧が高い電車電流を信号機に使用すると燃えてしまうよ
じゃあ、基本的には信号装置は信号電流のみを使用するんだね
そうだね!
色の種類は赤、黄、青だけでは無い
信号機の色は他にも「警戒」や「減速」という現示があります
球の色が赤色はR(レッド)、黄色はY(イエロー)、青色はG(グリーン)です
警戒はYY、減速はYGになります
え?じゃあ、YYやYGは信号機を2つ使わないと色が出せないの?
いいや。警戒や減速は1つの機構で5球以上あるものを使用するんだよ
つまり、警戒は黄色が2個点灯し減速は黄色と青色が2個点灯するということです。
停止 → 警戒 → 注意 → 減速 → 進行
の順番に列車の速度が速くなります。
絶縁は規定内の位置に設置しなければならない
・・・絶縁ってなんなのさ
軌道回路を分けるためにあるレールとレールに挟んである絶縁物のことだよ
もしも絶縁で軌道回路を分けていなかったら列車が全箇所にいるという表示が出て、どこに本当に列車がいるか分からなくなるんだ
さあ、核心に迫ってきました
絶縁というものは、レールとレールの間に挟まっているレールの形をした絶縁物のことです
絶縁を挟むことによって軌道回路を分けるようにしています
基本的には、絶縁の位置は信号機の内方(前方または奥側)9m以内及び外方(後方又は手前側)2m以内に設置しなければなりません
これは、「運転士が信号機の色を誤認しないようにしているため」です
・・・どゆこと?
電車自体を想像してみると分かりやすいよ
運転士が乗っている運転台と車軸の位置は違うよね?
おおよそ、運転台から車軸までの長さは2mあるんだよ
運転士は進行(G)で走行しているのに、絶縁の位置が悪いばかりに、コンマ数秒の間に停止(R)に変わる瞬間を見てしまうかも知れません。
なので、絶縁の位置にはこのような規定値があるのです。
つまりは「軌道回路と軌道回路が分かれている絶縁がある箇所を車軸が踏む又は通る」ことで色が変わるんですね。
まとめ
- 信号機は軌道回路から構成されている
- 信号機の色の種類は赤、黄、青だけでは無い
- 絶縁は規定内の位置に設置しなければならない
いかがでしたか?
今度、見通しがいいところで電車と信号機の色が変わる瞬間を見てみてください。
他にも踏切がなるタイミングについて解説しています。
良かったら見てほしいです。
閲覧ありがとうございました。
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