
電気工事士として現場経験を積んでいると、
「鉄道電気って専門性が高そうだけど、自分でも転職できるのだろうか?」
と気になる方は少なくありません。
結論から言えば、電気工事士から鉄道電気への転職は十分可能です。
実際、鉄道電気の現場には一般電気出身者が多く在籍しています。本記事では、その理由と、転職前に知っておきたいポイントを解説します。
なぜ電気工事士は鉄道電気に転職できるのか
電気の基礎が共通している
鉄道電気は特殊な分野に見えますが、基礎となるのは同じ電気理論です。
- 電圧・電流・抵抗
- 接地(アース)
- 漏電・短絡の危険性
- 安全作業の考え方
これらは一般電気でも鉄道電気でも変わりません。
すでに電気工事士としての基礎が身についていることは、大きな強みになります。
高電圧への「慣れ」は評価される
一般電気の中でも、受変電設備や工場電気を経験している人は特に評価されやすいです。
鉄道では直流1,500Vや交流20,000Vなど高電圧を扱うため、
- 高電圧=危険
- 手順を守らないと事故につながる
という感覚を理解している人材は重宝されます。
鉄道電気ならではの違いと戸惑いやすい点
作業は深夜が中心
鉄道電気で最も大きな違いは作業時間帯です。
終電から始発までの限られた時間で作業を行うため、
- 夜勤・不規則な勤務
- 時間厳守のプレッシャー
があります。体力や生活リズムの面で合う・合わないが分かれやすいポイントです。
「電気工事」よりも「保安・確認」が重い
一般電気では施工が中心ですが、鉄道電気では
- 作業前点呼
- 指差呼称
- 二重三重の確認
- 記録・報告
といった保安作業の比重が非常に大きくなります。
「作業ができる」だけでは不十分で、「安全に、決められた手順でできる」ことが求められます。
資格はどこまで必要?
電気工事士資格は武器になる
第二種・第一種電気工事士は、鉄道電気でも評価されます。
ただし、鉄道特有の作業については入社後に社内資格を取得するケースがほとんどです。
例としては、
- 電車線作業責任者
- 信号設備取扱者
- 軌道内作業資格
などがあり、会社ごとに体系が異なります。
鉄道電気に向いている人の特徴
鉄道電気に向いているのは、次のようなタイプです。
- ルールや手順を守るのが苦ではない
- チーム作業が好き
- 社会インフラを支える仕事にやりがいを感じる
- ミスの重さを理解し、慎重に行動できる
逆に、「自由に作業したい」「スピード重視で動きたい」人には合わない場合もあります。
転職を考えるなら意識したいポイント
転職前に、以下は必ず意識しておきましょう。
- 夜勤・不規則勤務を受け入れられるか
- 給与だけでなく手当・福利厚生を見る
- 元請・協力会社の立場の違いを理解する
鉄道電気は会社によって働き方の差が大きいため、情報収集が重要です。
まとめ
電気工事士から鉄道電気への転職は、決して無謀な挑戦ではありません。
むしろ、電気の基礎と現場経験を持つ人材は、鉄道業界で強く求められています。
一方で、夜勤や厳格なルールなど、一般電気とは異なる文化もあります。
それを理解した上で選択できれば、非常にやりがいのある専門職になるでしょう。

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